ツンデレ?竜たちの勘違いが面白い
どうも、ゆんかです。
今回感想、紹介するのは、「竜宮輝夜記 時めきたるは、月の竜王」です。
竜宮輝夜記 時めきたるは、月の竜王【電子特典付き】 (角川ビーンズ文庫)
神竜が禍神から国を護る『右記ノ國』。竜の姿で猛り、人の姿ではこの上なく美しい神竜の世話係は、栄誉だが過酷で、人々は選ばれることに怯えている。だが、新しく召し上げられた紗良は違った。彼女は黒竜・由衣王ら四竜の側にはべり、彼らの悲しみや不器用な気遣い―その心を知り、ある願いを抱く。「つむじ曲がりな心優しい竜の君、あなたのそばで、生きたい」運命の少女と孤独な竜が織りなす、和風ファンタジー恋絵巻!(bookデータベースより)
勘違いが加速するー。
海女さんとして魚介類を集め、それを天上に納める仕事をしていた主人公。
ある時、いつものように海で仕事をしていると天から遣いが訪れる。
里人と呼ばれる下位のものは強くも醜い竜に奴隷のように使えねばならぬ、と。
ある事情から天涯孤独の身であった主人公の沙良は親友を庇い自ら志願し竜に仕える身となった。
竜は美しい見目をしているが、沙良に対してきつい言葉を放つ。けれど、言葉とは裏腹に行動は優しくて……?とちぐはぐな言動が目立つ。
あるきっかけで竜の心が分かるようになったことで距離が縮まっていく!
とまぁこんな感じでシリアスに見せかけてのほんわかした話になってます。
けど、一人で見知らぬ土地へ行き辛い言葉を吐かれると、内心が分かっていてもうるうると涙が止まりませんでした。
私めちゃくちゃ涙もろいんです。フランダースの犬の後半15分だけで泣けますw
作者の糸森環さんの作品は二作目なのですが、「お狐様の異類婚姻譚 元旦那様に求婚されているところです」と同様に少し逆ハー要素が含まれてます。
もちろん、それだけ主人公が魅力的に描かれているので素直に読むことができます。
理由がなくモテるのは少し疑問符が浮かぶタイプなのでこういう要素は個人的に重要です。