気持ち悪い。でも読み進めてしまう「東京結合人間」
どうも、ゆんかです。
今回紹介するのは、白井 智之さん著作の東京結合人間 です。
(東京結合人間 )
生殖のために男女が身体を結合させ「結合人間」となる世界。結合の過程で一切嘘が吐けない「オネストマン」となった圷は、高額な報酬に惹かれ、オネストマン7人が孤島で共同生活を送るドキュメンタリー映画に参加する。しかし、道中で撮影クルーは姿を消し、孤島の住人父娘は翌朝死体で発見された。容疑者となった7人は正直者のはずだが、なぜか全員が犯行を否定し…!?特殊設定ミステリの鬼才が放つ、狂気の推理合戦開幕!(bookデータベースより)
気持ち悪い。
まず、表紙からして気持ち悪い。
なんで、買ったんだろうと薄っすらと思うけど興味本意だったんだろう。
危険物につき要注意!
そんな帯がつけられた今作。
どんな内容なのだろう。
SF作品かな?そんなわくわくした気持ちは良い意味でも悪い意味でも裏切られた。
誤解されたくないので、先に言っておくが、気持ち悪いという言葉は貶しているわけではない。
ただ、この作品を語る上でどうしても真っ先に思い浮かぶ言葉が気持ち悪い、ということなのだ。
性的虐待、近親相姦、アダルトビデオ、強姦、暴力、過激な描写が多い作品である。
出来ることなら避けてきたジャンルの本だったため忌避感を覚えた。
しかし、中毒のように一度読んでしまうと途中で止めるという行為ができなかった。
この作品をもう一度読みたいという気持ちはない。
面白いか面白くないかでいうと、面白かったと思う。
けれど、あまり人には勧められない。
かなり人を選ぶ作品だと思うからだ。
結合人間。
子供を産むためには、交尾ではなく、結合する世界。
結合といっても、ドラゴンボールのフュージョン!みたいに綺麗なものでは決してない。
冒頭から結合シーンが描写されているのだが、なかなかに気持ち悪い。
スカトロ作品を見せられているようだ。
スカトロ作品見たことないけど。
若者3人が最初、話のメインとなっており三人は売春の斡旋を行なっている。
けれど、あるとき栞という平凡な少女の登場から元々狂っていたものが、さらに狂いだす。
前半はひたすら鬱というか、胸糞悪い話が続き、後半では無人島にて殺人事件が起こり推理が行われていきます。
そして、ラストで語られる真実。
なんとなく予想はついていましたが、犯人がわかり、相変わらず最後まで暴力的な表現でした。
おすすめは正直あまりできませんが、我こそは!というチャレンジジャー精神に溢れる方はがんばって読んでみて下さい。