本をなぜ読むのか?又吉さん著作「夜を乗り越える」
どうも、ゆんかです。
今回、感想含めた紹介をするのは、又吉 直樹さん著作の夜を乗り越えるです。
(夜を乗り越える)
芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。(bookデータベースより)
又吉さんの人生についての話でした。
自分は子どもの頃どんな性格で何をしていたのか。
周りからどう見られていたのか。
私は又吉さんは勝手に大人しくて本が好き。
そしてお笑いも好きでお笑い芸人になったのだと思っていました。
けれど、この本の中では幼い頃からどちらかといえばみんなの輪の中心にいるタイプで、喧嘩が強く思われ、頼りにされている幼少期を送っていたとありました。
私がそれを知って思ったことは、純粋に意外だな。と思ったこと。
そして、小学生の頃から周りの評価と自分の性格を俯瞰的に見れていることがすごいと思いました。
読みながら、こんなことを考えて生きてきたのだと分かり、やっぱり本って良いなと思いました。
本は著者の人生や価値観を感じられると勝手に思っているのですが、今作は特に自己紹介のように又吉さんがどんな人物かということが伝わってきました。
ピースのお二人についてめちゃくちゃ詳しいというわけではないのですが、テレビを普通に見ていたとき、最初は綾部さんの方が人気が出て、又吉さんが火花を出してからは又吉さんが注目されていてコンビ仲はどうなんだろう?と思っていました。
綾部さんとコンビを組み始めたときについての記載でp64にて、『綾部は馬鹿ですが、発想だけは誰かとの類似性がない。まだ世に出ていない何かを生み出す能力が突出しています。』と相方について語っています。
お互いそれぞれの役割や能力について認め合っているのだと分かり少しほんわかしましたw
そして、思いっきり馬鹿って書いてあるのに笑いましたw
私は勝手に、火花が又吉さんが書いた初の本だと思っていたのですが、それ以前にも雑誌でエッセイを書いたり、他の方と共著されたりと文字に触れていたと分かりました。
様々な過程を得て、火花が出されたのだと分かるとやっぱ本てすごいや。と思いますね。
この本を読みながら、芸人ながら文章を書くことや本が好きということから文化人と言われることがある。本を読む人や芸術家を馬鹿にする風潮が世の中にはある。というようなことが書かれており、私は本当にその通りだと思いました。
本来ならば、尊いことだと思うのです。
本を読んでいる=すごいって褒めろ!ってことではありません。ですが、読んでいない人から馬鹿にされる謂れはないと思っています。
本読む=根暗みたいなイメージはほんと払拭されて欲しい〜!
と、脱線してしまいました。
でも読んでいると又吉さんの本や芸に対する想いがこもっているのが伝わってきて、基本的に本を読むときは一気に読むのですが、何度も休憩を挟みながらゆっくり読み進めました。
想いが乗っている感じがするので、自分だったらどう思うんだろう、それ分かる!っと前のめりになって読める作品でした。
そして、私は基本的に一度読んだ本を読み返すことがほとんどないのですが、この本はいつかは分からないけどまた読みたいな、と思いました。
例えば、本を読む意欲が減ったときや悩んだときにまた読みたい。
そう思える作品でした。
ちなみに私まだ火花読んでないから読んだらまた感想書きます!いつになるかは保証できないけど!
第5章 なぜ近代文学を読むのか では、太宰治や芥川龍之介、織田作之助など文豪について語られていました。
正直、読書好きと良いながら近代文学を私はあまり読んでいないので恥ずかしい限りなのですが、ここが面白かった。この部分は自分はこう感じた。と語られていて、あー!私も読みたい!と思うのと同時に、最近やっていなかった文豪とアルケミストという文豪が出てくるゲームが無性にやりたくなりましたw
いや、文豪とアルケミストめちゃくちゃよく出来てるしBGMも素晴らしいからみんなやってw
と、また脱線しました。
本の良いところの一つは、失敗体験を自分の身になって考えやすいことだと思います。
例えば、子供に夜外に出たら危ないよ。と大人が注意するよりも、実際に夜外に出て危険な目にあった人の話を聞く方がよっぽど耳に残ったり、じゃあやめとこうと思います。
ですが、自分の恥ずかしいことを語ってくれる人はそう多くはありません。
その代わりに、本では自由に失敗や教訓、悩みをどう解決したのかについて知ることができます。
長くなりましたが、読書をする人、しない人どちらにも読んで欲しい作品なのでぜひぜひ読んで見てください〜