かるく本でも読むか

本との出会いは一期一会。

小説家って儲かるの?「小説家になって億を稼ごう (新潮新書)」

 

小説家を目指す人は必読した方が良い!

 

 

 

【前代未聞! 業界震撼! 年収億超えの人気作家が 本気で伝える禁断のハウツー いま稼げる仕事はユーチューバー? 投資家? いや 「小説家」をお忘れでは? ミリオンセラー・シリー ズを多数持つ「年収億超え」作家が、デビュー作の売 り込み方法から高額印税収入を得る秘訣まで奥の手を 本気で公開。私小説でもライトノベルでも、全ジャン ルに適用可能な、「富豪専業作家になれる方程式」と は? ここまで書いていいのか心配になるほどノウハ ウ満載、前代未聞、業界震撼、同業者驚愕の指南書! 「はじめに――小説家が儲からないというのは嘘」より 「本当は小説家は儲かる」という事実について、実際に儲かっている当事者らは 沈黙を守りがちです。けれども「小説家は儲からない」という風説ばかりが広ま ると、せっかくの才能ある人々が小説家になるのを断念してしまいます。それは 文学全般をつまらなくし、出版不況に拍車をかけてしまいます。 他の小説の指南書とは、かなり内容が違っているかもしれません。本書でご紹 介するのは、小説家で「食べていく」のではなく「儲けて富を得る」方法です。 それ以外のことは何も載っていません。貴方の小説が大型書店の店頭を飾り、多 くの読者を幸せにし、貴方自身が豊かで優雅な暮らしを送る日々を、心から信じ ております。】 Amazon 作品紹介より

 

『小説家になって億を稼ごう (新潮新書)』

著作:松岡 圭祐様

 

めちゃくちゃためになりました。

 

まぁ、全然出版の予定とかないんですけど。

 

読んですぐに感じた感想としては、上から目線に見えたら申し訳ないんですけど

「頭が良いなこの人」と純粋に感じました。

 

目次の時点ですごく具体的に書いてあって、本編を読む前から信用できると直感しました。

 

私、お金の話とか大好きなのですが、作者さんが1億円超えた時の確定申告画像が証拠として出されており、ちょっとテンション上がりました。いちじゅうひゃくまん…と数えましたw

 

第二章の中で、打ち合わせ中に編集者が電話に出るなどから編集者の中での自分の優先順位が分かると書かれているのですが、その場面が以前読んだ作者の著作である『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論』の中で実際にあったのでこういうことかー!と想像しやすかったです。

 

小説を書くうえでためになる情報が多すぎて、読むのが大変だったのですが(褒めてる)、その中で私がなるほど!と思った部分を紹介させてください。

 

【書き進められなくなった時には、思い切ってそこまでの数行、あるいは段落ごと消しましょう。】p61

→私も少しだけ小説を書くことがあるのですが、書いた文章ってなんだかもったいなくて使わなくても消さずにとっておくことがよくあります。だけど、この部分を読んで、確かに書き進められないのはその前の時点で間違っているからだと思い切って消してしまうのも大事だと考えを改めることができました。

 

 

すごく面白かったし、買ってよかったと思うんですが、一点だけ注意して欲しいことがあります。

 

小説を書いている人、小説家デビューを目指す人、あるいはデビューした後に向けての本のため、そうではない人向けではないと思います。

 

特に、後半は本の出版が決まった後にどうするべきかの具体的な方法や、2作目以降の話が出てくるため私はさらさら〜っと読んでいました。

 

ただ、具体的に書かれているがために、本当に必要な方にとっては大変ためになる情報だと思います。

 

 

yunka3.hatenablog.com

→記事内で書いていた同じ作者様の作品。この本を読んだ上で読むのも面白いし、逆も然り。