4人の作家が描く短編ホラー。身近に迫る恐怖に背筋が凍る……。
どうも、ゆんかです。
今回感想、紹介するのは珍しくホラー小説です。
4人の作家さんがそれぞれ短編を書いた禁足怪談 野晒し村 (竹書房文庫)です。
104(とし)さん、三石メガネさん、湧田束さん、三塚章さん著作です。
(禁足怪談 野晒し村 )
『咒(のろい)隠し』と呼ばれる奇祭のある山村、野指村。記者がそこで目にしたのは、生贄に見立てた人形の首を括り火をつけるという凄惨な祭祀だった…。
表題作「野晒し村」他、新居で多発する怪異の原因を探り辿り着いた悪夢「母たちの役目」、入ると呪われる廃屋に忍び込んだ少年を襲う恐怖「骨の家」、修学旅行で訪れた韓国の怪旅館「讐愕旅行」、祖母に禁じられた山奥に隠された真実「山の子供たち」の5話を収録。
小説投稿サイト<エブリスタ>発、呪われた地の恐怖譚!(内容紹介より)
こわい〜。久々にホラー小説読んだけど怖い!
夜に読むものじゃないね。でも、夜に読むからこそより面白い気もする。
この本は4人の作家が短編を書いているので、一冊で色々な作風に触れることができるので大変おトクだと思います。
あと、ホラーと短編てすごく相性が良い。
短いからこそ、その後どうなったんだろうと想像力を駆り立てられるし終わり方が短編ならではの後味の悪さでとても良いです。
どの作品も現代ホラーというか、もしかしたら本当にこんな場所だったり体験をしている人がいるかも?と思わせるのでより恐怖を感じます。
結構怖いので、ホラー苦手!!っていう人にはおすすめできませんが、ホラー作品が好きな方で読んでない人にはぜひ読んでもらいたいです。
どの作品もなぜホラー現象が起こったのかの理由が描かれているため、納得ができました。
特に、一作目の「母たちの役目」では嫁姑問題で、姑が亡くなり、いじめを受けていた嫁ではなく旦那が嫁を刺したのはなぜか?と思っていたのですが、理由が明らかに(推理の範疇ですが)なり、うわーとなりました。
やっぱ本当に怖いのは人間なのでは?と思わせますね。