かるく本でも読むか

本との出会いは一期一会。

自殺したアイドルの犯人は自分!?「岩窟姫」

 

どうも、のゆんかです。 今回、感想含めた紹介をするのは、 近藤 史恵さん著作の岩窟姫 です。(岩窟姫)

 

 人気アイドル、謎の自殺―。彼女の親友・蓮美は呆然とするが、その死を悼む間もなく激動の渦に巻き込まれる。自殺の原因が、蓮美のいじめだと彼女のブログに残されていたのだ。まったく身に覚えがないのに、マネージャーにもファンにも信じてもらえない。全てを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。友人の死の真相に辿りついた少女の目に映るものは…衝撃のミステリー。(bookデータベースより)

 


岩窟姫。作品の中でも語られておりますが、モンテ・クリフト伯の岩窟王と同じ復讐がテーマになっています。

 


芸能界で華々しく活躍していた主人公の蓮美は、友達でもあり自分よりも人気者の沙霧が自殺したことで転落してしまいます。

 


しかも仲が良かった沙霧が非公式で書いていた日記で蓮美をいじめていたと嘘の記載が……。

 


マネージャー、ファン、世間からありもしないことを責められ引きこもってしまいます。

 


けれど、沙霧の名誉を回復させるため、自分のためにもなぜ沙霧は自殺したのかを明らかにしようと動き始めます。

 


岩窟姫というタイトルから、復讐を主人公が行って最後には見返す話なのかと思っていましたが、読み終わった後にタイトルの岩窟姫は、主人公の蓮美ではなく沙霧なのではないか?と気づきました。

 


なぜ沙霧はいじめられたと嘘の記載をしたのか?

 


なぜ沙霧は自殺したのか?

 


この2点の謎がラストで明らかにされたときに悲しさと怒りとそして謎が分かったすっきりとした気持ちがありました。

 


岩窟姫というタイトルからどろどろとした話を想像する方も多いと思います。たしかに内容は少し大人な内容もありましたが、主人公の蓮美が攻撃的な性格ではないため比較的あっさり読むことができると思います。