かるく本でも読むか

本との出会いは一期一会。

ネタバレあり「君の膵臓をたべたい」それは愛の言葉でした。

どうもです。看護師のゆんかです。(twitter:@yunka_blog)

 

今回感想や紹介するのは映画君の膵臓をたべたい です。

(君の膵臓をたべたい)

 

 

 

高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。
彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく―。
膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、
【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。
だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。
桜良の死から12年。
結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた―。
そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人-。(ストーリーより)

 

 

話は12年後から。

 

高校で国語の教師をしている人物(小栗旬)から始まる。

 

 

あれ?パッケージの高校生と違うぞ?と思った私。

 

 

職員室で、図書室の老朽化から取り壊すことになったと告げられる。

 

そして、高校生の頃図書委員だったという理由から図書室の本の片付けを頼まれる。

 

 

おいおい。若い教師に仕事を押し付けるんじゃないよ!と思ったけれど、図書委員が手伝うならまぁ良いか。

 

 

図書室を片付けていると、本棚の隙間から少女が話しかけてくる。

 

 

ん?誰だ?

 

 

と思った所で、高校生時代に。

 

 

と思ったら12年後である現代に。

 

 

などなど合間合間で、過去と現在が描写されていきます。

 

 

これは、小説にはできない描き方だな。と感心しました。

 

 

小説で、こんなぽんぽん時代が変わっては読み辛いことこの上ないですからね。

 

 

主人公が盲腸の手術のため、病院を訪れ本を読んでいると、床に落ちた一冊の本に目が行きます。

 

 

その本を拾い、中を開くと、「闘病文庫」と手書きで書かれていました。どうやら日記だったようです。

 

 

そこには、自分は膵臓の病気であること。余命を宣告されていることが書かれていました。

 

 

驚いていると、その本の持ち主が話しかけてきます。

 

 

なんと、本の持ち主はクラスメイトでした。

 


しかも、彼女はクラスの人気者。

 

 

そんな経緯から仲良くなっていく二人。

 

 

しかし、運命は残酷で驚きの展開が待っていました。

 

 

 

 


☆ネタバレ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病状が悪化し、入院していたさくら。

 

 

無事退院し、主人公と待ち合わせます。

 


主人公はずっとさくらを待っていたのですが、時間になっても来ません。

 

 

そして、街頭のテレビでニュースが流れます。

 

通り魔に女子高生が襲われた、と。そして、その名前はさくらでした。

 

 

え!?私どっか見逃した!?っていうくらい超展開で驚きました。

 

 

主人公も言っていましたが、当たり前のように余命までさくらは生きると思っていました。

 

 

けれど、そうですよね……。人生何が起こるか分からないですもんね。にしたって、通り魔ーー!!と怒りが湧いて来ます。

 

 

さくらは亡くなり、葬式には行きませんでした。しかし、闘病文庫のことが気になり彼女の家へ向かいます。

 

 

そこで、さくらの母親から闘病文庫をもらいます。

 

 

その闘病文庫を読むと、主人公に対してどう思っていたのか、あのときどんな感情を抱いていたのかが分かります。

 

 

いつもにこにこと笑い、主人公をおちょくるような何を考えているのか分からなかったのですが、さくらはさくらなりに死を恐怖し、主人公に対して色々な感情を抱いていたのだと思うと、そしてそれを読んでいる主人公の気持ちを考えると自然と涙が溢れてきました。

 

 

宝物。

 

 

図書室の中には、宝物がありました。

 

 

タイムカプセルのように時を経て、ようやく見つけることができました。

 

 

星の王子様。その本には、彼女の遺書が残されていました。

 

 

一つは、親友へ、一つは、主人公へ、でした。

 

 

見つけた当日は、さくらの親友の結婚式でした。

 

 

大急ぎで向かい、突然の非礼を詫び、さくらからの12年越しの手紙を渡します。

 

 

そこには、さくらから親友への嘘偽りのない気持ちが込められていました。

 

 

主人公もさくらからの自分への遺書を読みます。

 

 

そして、そして。

 

 

世の中にありふれている言葉ではなく、自分なりの言葉で最上級の親愛の言葉を伝えてくれました。

 

 


「君の膵臓を食べたい」と。