新しい観点での異世界もの!「俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する」
どうも、ゆんかです。
今回、感想含めた紹介をするのは、 藍月 要さん著作の俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する です。
(俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する )
高等専門学校(高専)に通う雨ケ谷幹人は、学校の友人11人と中学生の妹と共になぜか異世界へ飛ばされた!そんな彼らがまずやったのは、物理法則の確認。摩擦、重力、大気構成―自分たちの知識を駆使して周辺を調べあげるメンバー。そして始まるサバイバル生活を想像して落胆するのだが…。そんな中で見つけたのは、ある魔道具。それが彼らの運命を大きく変えていく―。のちに魔法技術の礎を築きあげ“賢人”と称された英雄たちの物語が、今始まる!(bookデータベースより)
高専に通う学生と中学生の妹が、泊まり込みでロボット作成をし、翌朝目覚めるとそこは異世界だった!という話です。
ただ、よくある異世界ものだと1か2人くらいの人数なのですが、今作では12人。
しかも、みんな理系学生です。
まず、異世界なのでは?と考えてから物理法則を試し、地球と異なる点があるか調べます。
また、森の中に置いてあった荷車からマジックアイテムらしきものを見つけ、みんな大興奮で解体したり分析を始める姿が面白いです。
ふつうの異世界ものだったら気にもとめない言語問題なども、なぜだ?と疑問に思ったりと新しい視点で考えることができます。
いよいよ、拠点を森の中から街へと移そうと考え、兎を狩ることにしたのですが、非力な主人公達はピンチに陥ります。
そこを助けてくれた美人のザザさんと出会いひょんなことから住居を提供してもらえます。
そこから、高専学生達の本領発揮とばかりに、マジックアイテムを作ろうと奮闘します。
高専学生達のにぎやかでハイテンションぶりとザザさんが死にたがるように無茶な依頼を受ける理由のシリアスさが良い塩梅でした。
ザザさんの亡くなった父の真意が明らかになり叫ぶシーンでは、思わず私もうるうると涙を流していました。