世界が百人の村だったらを思い出しました。「ルポ餓死現場で生きる」
どうも、ゆんかです。
今回、感想含めた紹介をするのは、石井 光太さん著作のルポ 餓死現場で生きる です。
(ルポ餓死現場で生きる)
飢餓に瀕して、骨と皮だけになった栄養失調の子供たち。外国の貧困地域の象徴としてメディアに描かれる彼らも、ただ死を待っているわけではなく、日々を生き延びている。お腹がふくれた状態でサッカーをしたり、化粧をしたりしているのだ。ストリートチルドレンや子供兵だって恋愛をするし、結婚をするし、子供を生む。「餓死現場」にも人間としての日常生活はある。世界各地のスラムで彼らと寝食を共にした著者が、その体験をもとに、見過ごされてきた現実を克明に綴る。(内容紹介より)
この本ずっと気になっていたのですが、電子書籍化していなかったので、タイミングを掴めず読んでいませんでした。
しかし、満を持して書籍版をアマゾンにて購入しました!
もうね。
目次から面白そうなんですよ。
いや、内容的にはダークなので面白そうとかいったら悪いんだけど、元々、世界の貧困とか情勢に興味があるため読みたかったんですよね。
ネットとかで探しても私が知りたい情報ではなかったりするので本で知るのが確実だと思い、購入しました。
みなさん、貧困の子供で、体はやせ細っているのにお腹だけが異様に膨らむ状態を何というか知っていますか?(唐突に)
正解はクワシオコアです。(すぐに答えを言うスタイル)
冒頭で記載がありすぐ調べましたw
多分ね、一回何かで知ったのですが、完全に忘れていましたw
なぜそうなるのかは、詳しくは浸透圧の関係やらあるそうなのですがざっくりいうとタンパク質不足の栄養不足で水分が溜まっている状態です。
思わずへぇ〜!とへぇボタンを押したくなりましたw
この本は、2011年発売のもののため、統計データは古いものになるんですが、
「飢餓で苦しんでいる人たちは九億から十億人いると推測されています。つまり、世界の七人に一人が飢えているのです。」p9
と記載があり、え!そんないるんだ!と驚きました。
そうして考えると日本やっぱ先進国なだけあって、色々問題はあるけど世界的にみたら豊かな国なんだと実感しました。
どの話も具体的に書かれており、実際に家族などを例に出して説明されていたのでとても分かりやすかったです。
よく、ファンタジー小説でスラムから成り上がる!みたいな話がありますが、実際問題として生まれたときから人生ハードですよね。
そこで成功を掴むことがどれだけ難しいことかわかります。
知識や教養がないことが、自分の人生を変えてしまう、変わるチャンスを逃してしまうことにも繋がるのだと思いました。
NPOなどに保護してもらい学問を教えてもらうのが一番良い方法なのでは?と思いますが、子供からすればよく分からない組織や自由がなくなってしまうと考えて保護を選ばない場合も多いそうです。
自分がもし、スラムに生まれたらどんな人生を送るんだろう。とかつい考えてしまいます。
どれも衝撃的なのですが個人的にすごい……。と思ったのが、同じ国でも違う言語で話すという点でした。
公用語があるが、教養がないため公用語を話すことができないA地点のスラム。しかし、隣のB地点では、公用語を話している。このように、同じ国のスラムあっても意思疎通が出来ない場合もあるのです。
日本で例えるなら、方言が進化しすぎてしまい、隣の県でも意味が通じなくなってしまうという感じです。
うん。説明分かりにくくてすまんね。
とにかく読んで欲しい一冊です!
そして以前にも紹介した「子供の死を願う親たち」の著者も本作と同じ石井光太さんだと分かり、え、ちょっと他の作品も全部読みたいんだけど!とちょっとファンになりそうな勢いです。
「子供の死を願う親たち」も衝撃的だけどとても面白い作品なのですおすすめです!